アディポネクチンの新常識

アディポネクチンとは

● アディポネクチンってなに?

アディポネクチンという言葉を今まで聞いたことがあるでしょうか?
健康志向の高い方やテレビや新聞などで目にした方も多いと思います。

このアディポネクチンは1996年、大阪大学医学部の松澤裕次教授(現住友病院長、内分泌代謝学)により発見されました。
この発見は瞬く間に世界に広がり、世界中の医学界にとって希望の光となっています。

では、何故「希望の光」なのでしょうか。

それは生活習慣病と呼ばれるメタボリックシンドローム、糖尿病、高血圧、高脂血症、動脈硬化、さらにがんの予防と改善の効果が認められているからです。
また、長寿の方はアディポネクチンが多いことから長生きの鍵としても考えられています。
アディポネクチンは体の脂肪(脂肪細胞)から分泌されるホルモンです。

では、健康の鍵とされているアディポネクチンを増やすには脂肪を増やせばいいのでしょうか?

答えはNOです。

「脂肪から分泌されているのに・・・」と考える方もいらっしゃると思います。
しかし肥大しすぎた脂肪ではかえって分泌量は減ってしまいます。
むしろ、悪玉の生理活性物質の分泌量が増えてしまうので、健康には逆効果です。
そして痩せ過ぎで脂肪が極端に少ない場合でも正常に分泌されません。
脂肪は体にはなくてはならない存在ですが、体の脂肪のバランスが乱れるとアディポネクチンの分泌が減り、動脈硬化、糖尿病、高血圧、がんになる可能性が高くなります。

▶ マウスを使った実験

脂肪の多い食事で太って糖尿病になったマウスにアディポネクチンに似た物質を摂取させて結果を検証しました。
その結果、血糖値や中性脂肪の濃度が下がりました。
この実験でのポイントはマウスに食事制限をさせていないということ。
つまり、体重をも減らすことなく数値を下げることができました。
2型糖尿病のモデルマウスの120日後の生存率は、標準食を与え続けた場合は約95%、高脂肪食を与え続けた場合は約30%であるのに対し、高脂肪食とアディポネクチンに似た物質を与え続けた結果約70%まで生存率が上がりました。
この成分を一緒に摂取させるだけで約4割も死亡率が減ったのです。
この結果は新薬としての期待値をさらに上げる事になりました。

● アディポネクチンの働き・効能

全身の血管のメンテナンスをしてくれる優れた成分です。
健康的な人は自分自身の脂肪細胞から作られています。

アディポとは「脂肪」という意味です。
そしてネクチンは「くっつく、接着」という意味で血管の壁などにくっついて修復するという質があることから名付けられています。

実際に学会で報告されているアディポネクチンの働き
・血管を修復することにより、動脈硬化、脳卒中、心筋梗塞の予防改善
・糖を利用することにより、糖尿病の予防改善
・脂肪を燃焼させることにより、高脂血症の予防改善
・血管を拡張させることにより、高血圧の予防改善
・腫瘍の増殖抑制により、抗がん作用
・老化防止
・ヒアルロン酸分泌促進

生活習慣病では、高血圧の影響で血管が傷ついたり、ドロドロの血で血管が詰まってしまうことから始まっていくことが多いのです。
アディポネクチンで血管のメンテナンスを行うことにより、修復、予防ができるということです。

アディポネクチンの量は血液検査で測ることができます。
男性の平均値は8.3μg/ml、女性は12.5µg/mlです。
どの年齢層でも女性の値の方が男性を上回っています。
日本人の平均寿命は男性約79.4歳、女性約86.4歳。
男女の平均寿命とアディポネクチンの数値は比例しています。

また、100歳以上の女性66名と若い女性66名を対象とし、血液中のアディポネクチンの量を比較した結果、驚く調査結果がでました。
なんと、100歳以上のアディポネクチンの平均値20.3μg/mlに比べ若い女性の平均値は10.8μg/mlという半分の数値でした。
この結果はアディポネクチン数値が高いと元気に長生きをするということを証明する画期的なデータと言えます。
逆に言うと、量が多くないと長生きすることはできないとも言えます。

アディポネクチンの値が4µg/ml以下になると糖尿病、心筋梗塞、がんやメタボリックシンドロームになりやすくなります。
これを「低アディポネクチン血症」と言います。

アディポネクチン量を増やすことはダイレクトに健康維持へとつながります。

● アディポネクチンとメタボリックシンドローム

メタボリックシンドロームという言葉は最近ではすっかり定着し、「メタボ」という名称はどなたでも聞いたことあるかと思います。
それは健康意識が増えたのか、それともメタボリックシンドロームの方が増えたのか、そのあたりは微妙なところだと思います。

厚生労働省が定めているメタボリックシンドロームの診断基準は以下の通りです。
・ウエスト周り 男性85cm以上|女性90cm以上
・中性脂肪 150mg/dl以上
・HDLコレステロール 40mg/dl未満
・最高血圧 130mmHg以上
・最低血圧 85mmHg以上
・空腹時血糖 110mg/dl以上

この数値を超える人はメタボリックシンドロームを疑った方がいいと言えます。
メタボリックシンドロームのようにお腹がでてしまうと、 着たい服も綺麗に着こなせなくなり、印象もかなり変わります。
見た目だけでも十分なほどマイナス要素がありますが、 それ以上に体にとってのマイナスは大きいものがあります。

メタボリックシンドロームになることにより、内臓脂肪が増え、インスリン抵抗性が起こり、血糖値が高い状態が続き、血液中の中性脂肪が高いかもしくは善玉コレステロールが低い状態、 血圧が高い状態など、動脈硬化を引き起こす原因が重なりあいます。

● よくある質問

Q. 一日のうちいつ飲めばいいでしょうか。
A. 一日中いつでも大丈夫です。食後をおすすめします。

Q. 食品に混ぜて飲んでも大丈夫ですか。
A. 問題ありません。
飲みにくい方はお味噌汁など、料理にまぜても成分の変化はありませんのでご自身の飲みやすい方法でお飲みください。


Q. どのくらいで効果が出るのでしょうか。
A. 個人差があるため一概には言えません。
体のサイクルを当てはめると血液の入れ替わりは約4ヶ月。
ゆっくりと時間をかけて体は変化していきます。
そのため、変化はゆっくりとあらわれる可能性があります。
人によっては、1包だけでも体が軽く感じられる方もいます。


Q. 自分のアディポネクチン値を測りたいのだが、どうすればよいでしょうか。
A. 血液検査にてアディポネクチン値を測ることができます。

Q. 自分のアディポネクチン値が低かった場合、そこから改善できるのでしょうか。
A. 十分可能です。
アディポネクチン値はあくまでもそのときの数値になります。
ご自身が意識的に軽い運動や食事を気を付けることによりアディポネクチン値はあがります。
ポイントは内臓脂肪の量です。
基本はやはり健康的なバランスの良い生活をしていただくことですが、体調により運動できない方も多くいらっしゃいます。
そのような方こそ、健康食品などをうまく利用し、ご自身のアディポネクチン値をある程度高く保つことにより、より健康な生活を送ることができます。


Q. 私はメタボリックシンドロームなのですが、低アディポネクチン血症なのでしょうか?
A. その可能性は大いにあります。
脂肪から分泌されるアディポネクチンは、多くの脂肪が集まりすぎてしまうと逆にきちんと分泌されなくなってしまうという特徴があります。
低アディポネクチン血症が多くの疾患を引き起こす引き金になりますので、意識的に運動を心がけ、すっきりとしたお腹を目指してください。


Q. アディポネクチンが入っている薬はないのですか?
A. 今のところ、超善玉ホルモンであるアディポネクチンの薬はありません。
アディポネクチンはたんぱく質であるため、摂取したとしても分解され、血液までめぐることはありません。


Q. 糖尿病の合併症で網膜症と診断されており、医師から失明の可能性を指摘されております。今からMiRaKuRu プラスを飲めば改善の見込みはありますか?
A. 糖尿病における失明は生活水準を保つ上で大変重要な症状であり、防ぐべきことです。
網膜症に関しては、医師の指定する薬を飲み防止することが一番良いかと思います。
しかし、網膜症に関してもアディポネクチンは大きな役割を果たしてくれます。
糖尿病における失明のメカニズムは網膜の毛細血管が高血糖により損傷していき、網膜自体が傷んでしまいます。
その結果、網膜に血液がいかず、網膜が栄養不足、酸素不足で死んでいき、徐々に目が見えなくなっていきます。高血糖は細胞の自然死を引き起こします。
本来ならば、本能が自然に細胞自然死を引き起こし、新しい細胞をつくっていくのですが、高血糖状態だと細胞自然死が積極的に行われ、結果として毛細血管が死滅していきます。
アディポネクチンは高血糖による細胞の自然死を抑制していきます。
そして、血管を修復する機能ももっているため、既に傷ついてしまった血管に対して働きかけていきます。
以上のことはラットの動物実験により研究結果がだされています。
そのことから、MiRaKuRu プラスなどによりアディポネクチンを分泌させるということは結果として網膜症の予防、改善につながる可能性があります。


Q. 既に糖尿病でインスリン注射をしています。改善の見込みはあるのでしょうか?
A. アディポネクチンには、インスリンの働きを助ける効果があります。
また、全身のインスリンの感受性を高める働きがあります。
そのため、既にインスリン注射をしている環境だとしても、感受性が高まれば日に日に血糖値に変化が現れると思います。
そのような流れで、インスリン注射の量が減っていく可能性があります。


Q. 高血圧で10年来に渡り降圧剤を飲んでいます。この様な状態でも改善するのでしょうか?
A. 低アディポネクチン血症になりやすい体質は遺伝するというのが現段階での研究結果です。
そのため、親が低アディポネクチンぎみの場合、ご自身のアディポネクチンの数値も低い可能性があります。
しかし、ちゃんと改善策はあります。
ご自身で積極的にアディポネクチンの分泌を促す働きをする必要があります。
MiRaKuRu プラスのようなアディポネクチンの分泌を促す健康食品を摂取すること、意識的に軽い運動をしてメタボリックシンドロームを防ぐこと、アディポネクチンに近い働きをする食品を食べるということです。
以上のことにより遺伝的にアディポネクチンが低かったとしても、病気の要因になるような状態は防げると言えます。